産総研という国の研究所があることは知っていました。この度、つくばの産総研において、「サイエンス・スクエアつくば」と「地質標本館」という展示施設があることを知り、行ってみることにしました。
アプローチ

つくば駅改札
つくば駅って、思っているより近いですね。乗換駅の南流山からほぼ30分です。

つくば駅周辺
前回は、地図と測量の科学館からの帰りで、駅の北西側を歩きました。今回は南東側に向かいます。こちらの方が建物が多い感じです。

廃墟のようになっている土地
でも、廃墟のようになっている土地もありました。

無限に続いていそうな道
つくばって、地図の上では近く見えるのに、実際の距離は遠いんですよね。この道を3kmくらい歩かなければなりません。緑が多いことが救いですね。

物質・材料研究機構の看板
物質・材料研究機構の看板を発見!
始めて目にした名前です。調べてみると、今後、カーボンニュートラルに直結する研究として、蓄電池材料、水素関連材料、超耐熱材料の研究を課題にしていくとのことです。

H-IIロケットが写るアングル
JAXAです。敷地外からH-IIロケットが写るアングルはこれくらいしかありませんでした。
そういえば、先般のH3ロケットは残念でした。

JAXA 筑波宇宙センター
正門の前でもう一枚。
スケルトンの階段が、いかにも近未来的な建物感を出しています。
見学もできるようです。
僕は、15年くらい前の特別公開のときに見学したことがあります。展示内容はだいぶ変わったことでしょう。

5月10日は地質の日
歩道橋に「5月10日は地質の日」と書いてあります。
今日は、5月3日なので、一週間後に来ればよかったかと思いました。
(後から調べたところ、当日のみのイベントは少なさそうです。)

松並木
松並木が続きます。
自転車道と歩道が分離されていて、快適です。でも、自転車で歩道を走ってくる人もいて、閉口しました。

「地質標本館」という花崗岩の表示
「地質標本館」という花崗岩の表示が出てきました。ここが産総研です。間違いありません。
サイエンス・スクエアつくば

サイエンス・スクエアつくば
守衛さんに「真っ直ぐ進むと白い建物があります」と教えられて、現れた建物です。こちらは、「サイエンス・スクエアつくば」です。
「地質標本館」をじっくりと見たかったので、先にこちらに入ることにしました。

キログラム原器
展示の初めに、キログラム原器を持ってくるところが、ツボを押さえています。
キログラム原器は産総研(昔の度量衡器検定所)が管理しています。
でも、2019年から、重さはプランク定数基準に変更されました。

メートル原器
メートル原器もありました。
メートルは、1960年からクリプトン86が発行する波長基準になっています。
どちらも複製とはいえ、キログラム原器とメートル原器が見れれば、来たかいがあったというものだ。

スピントロニクスの説明
スピンがHDDの肝になっているとの展示です。でも、わけわかんないです。ファインマン物理学の量子力学を斜めに読んだことはあるんだけどな。

SiC(シリコンカーバイド)の展示
こちらは、SiC(シリコンカーバイド)の展示。大電力を制御するための素子だけど、こんな薄膜だと簡単に破壊されそうな気がします。

アボガドロ数の精密測定
先ほどのキログラム原器を駆逐したのがこの研究。シリコンの球を精密に測定して、アボガドロ数を求めたらしいです。でも、アボガドロ数って、気体の状態の話じゃないの?

いろいろなロボット
いろいろなロボットが展示されていました。でも、HRP-4Cがいないのはなぜ?
地質標本館
続いて、地質標本館に向かいます。
表示を見て、「本館」があるのなら、「別館」もあるのかな、なんて何度も思ってしまいました。

地質標本館
写真に写っているように、カップルもいましたが、女性だけで来館される方々も多かったです。
宝石は岩石から採掘されますから、さもありなんです。

佐世保の火山から噴出した玄武岩の溶岩
佐世保の火山から噴出した玄武岩の溶岩だそうです。
不思議なのは、このような六角形の柱状節理ができることです。溶けている時って、ほぼ均一なんですよね?でも、冷えて固まって時間が経つと、規則的な形になるのはなぜ?それが自然の摂理?

地中熱を利用する展示
地中熱を利用する展示です。
「地質の日」のイベントの一環だったようです。
確かに、地質を知らないと、地熱を高効率に利用することは難しそうです。

三葉虫の世界
三葉虫も地質の一部なのでしょうか。
脚なのか、角なのか、長い部位を持つ個体もいたようですね。

日本列島3Dプロジェクションマッピング
第一展示室の日本列島3Dプロジェクションマッピングです。
この日は、来館者数が多かったので、館長がここで、急遽説明会を開いてくれました。
参加者は、日本には火山の数が111あることを覚えました。

第4展示室
第4展示室の様子です。
詳しく見て回ろうとすると、一日では無理かもしれません。

自然金(モンスターゴールド)
でも、見ておくべき標本の一つがこれです。
日本産の自然金としては最大です。重さは、362gです。
モンスターゴールドとも呼ばれています。

オイルシェール(油頁岩)
個人的に目を引かれたのは、オイルシェール(油頁岩)です。
埋蔵量は米国に多いです。ただし、採掘コストが高いので、近年まで、あまり市場に出ていませんでした。でも、最近、石油が高騰していますので、そろそろ本気で採掘する人が出てくるのではないでしょうか。
そうすれば、ガソリン代が今よりも安くなるはずです。

花崗岩のおにぎり
花崗岩のおにぎりは、ツボでした。
作ってみようかな。

つくば駅
ほぼ、同じ道を通って帰ってきました。
もう、日が傾いてきています。
歩いて往復すると、一日仕事ですね。
参考
産総研には、江東区青海にもライフ・テクノロジー・スタジオという展示施設もあるそうです。2023年5月10日まで臨時休業だそうです。予約が必要なようです。今度行ってみたいです。
散歩データ
コース:首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス つくば駅 → サイエンス・スクエアつくば → 地質標本館 → 首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス つくば駅
距離:11.4km
時間:6h4m(見学時間を含む)