環状四号線の建設現場を発見!開通に向けて工事が着々と進んでいました!
小笠原伯爵邸と青春出版社
若松河田町の改札近くで、地上への出口を調べるために地図を見たら、近所に2つばかり興味深い場所がありました。
そのうちの一つがこちら。小笠原伯爵邸です。
今は、スペイン料理レストランになっているようです。今度来てみたいな。ドレスコードは普通のスーツで良いのかな。
平屋は、贅沢なのだそうですが、ここから見る限り平屋です。さすが伯爵邸です。哨舎(しょうしゃ)は当時から立っていたのでしょうか。周囲は塀で囲まれていました。
もう一つがこちら。高校時代にお世話になった出版社です。仰々しい看板はありません。お分かりになりますでしょうか?
そう、青春出版社です。当時の同級生はみんな「試験にでる英単語」を持っていました。懐かしいなぁ。
環状四号線の建設現場を発見!
さて、先週歩いた続きを歩こうと、抜弁天交差点に足を向けたその時、見つけちゃいました。環状四号線の建設現場です。
なんで、先週は目に入らなかったのだろう?でも、今日見つけることが出来たから、まぁいいや。
少し進むと、かなり深く掘っている場所がありました。すわ、遺跡か!と思いましたが、違うようです。道路工事のために、高低差が生じてしまうようで、東側の一部区間に擁壁を作るためのようでした。
工事期間は平成31年7月下旬までと書いてあったので、あと半年で完成です。
建設中の道路に沿った道が続いている訳ではないので、ジグザグに進まざるを得ません。
丁度、西に外れたときに、寄り道をしてみました。
それが、ここです。ごく普通のマンションです。そのマンションの前の通りにある消火器の脇に、立て札が向こう向きに立っているのがお分かりになりますか?そこには、「坪内逍遥旧居跡」と書かれています。「逍遥」とは、「散歩」のこと。散歩ブログのネタとして、一度は行っておくべきところだと思ったので、来てみた次第です。
ただ、坪内逍遥の名前を知っていても、何をした人か存じ上げていませんでした。立て札によれば、シェークスピアの翻訳をしたり、演劇の研究をした人で、早稲田大学の先生だったとのことです。早大に演劇博物館があるのはそのためなんですね。東京大学、明治大学、東京理科大学等にはいわゆる博物館らしい博物館がありますが、早大が演劇という一風変わった分野の博物館を所有していることを今まで不思議に思っていました。この立て札によって、その理由が分かったような気がします。
環状四号線の建設現場が続きます。
この写真の左側に写っている余丁町(よちょうまち)児童遊園も建設予定地になっていて、間もなく道になってしまいます。
右側の看板は、環状四号線のために、土地を取得していくというお知らせです。文面から、事業が認可された平成23年に立てられたようです。10年弱のうちに、土地取得から工事完了まで進んでしまうんですね。長いような短いような期間です。
富久さくら公園は、ギリギリで道にはかからず、残りそうです。
こちらは建設中の道が接続する予定の交差点から北に向かって見た写真です。多数の土嚢もさることながら、塀が何のためにあるのでしょう?このまま使うのか、壊すのかもちょっと気になるところです。
そして、こちらが同じ交差点から南の富久町西交差点方面に向かって撮った写真です。完成したばかりのようで、ピカピカです。
環状四号線の一部はオリンピックのマラソンコースにも使われる!
そこから130mほど歩いたところにある富久町西交差点。昨年、東京オリンピックのマラソンコースを下見した時に、来た覚えがあります。この交差点からは、そのマラソンコースと同じルートを新国立競技場まで辿ります。
新国立競技場は上部がほぼ完成し、ネットが外されていました。
仙寿院の交差点で、マラソンコースの下見のルートから離れます。
このあたりの環状四号線(=都道418号線)は、新宿御苑の湧き水と玉川上水の余水吐(よすいばき)を水源とする穏田川(おんでんがわ=渋谷川)の跡を通っています。
環状四号線は穏田川と笄川の痕跡をたどっている!
仙寿院の交差点から400mほど進んだところには、左右の高台をつなぐ原宿陸橋が架かっていました。
こちらが、その原宿陸橋の上から北側を見たときの写真です。
新国立競技場がマンションの向こうに隠れてしまっていますが、クレーンのジブ(腕)が何本も見えるので、建設はまだまだ続きそうです。
穏田川は、そのマンションのあたりから左側(西側)に 曲がっていたようです。この環状四号線は人工的に作った切り通しのようです。
陸橋から南側を見ると神宮前三丁目の交差点が見えます。
Wikipediaによれば、北斎の富岳三十六景の「穏田の水車」は神宮前三丁目付近にあった水車小屋を題材にしているそうです。でも、浮世絵の中の川が左から右側に流れていて、正面に富士山があることや、水車の向こう側の崖を登ってくる人がいることから、西に400mほど行った神宮前一丁目の交差点付近で合流していた、穏田側の支流が題材になったのではないかと思われます。いずれにしても、今はビルが立ち並んで、富士山は全く見えません。
ビルの中にはおしゃれなお店が多数入っています。細かく見ると興味深いことが多々あるのでしょうが、人が多くて写真が撮りにくいし、ファッションに疎いので、文章も書きにくいなと思っているうちに、青山通りの尾根を越え、今度は笄川(こうがいがわ)の跡にできた谷筋に入りました。
都道413号線が見えてきましたが、笄川によってかなり深く削られてしまって標高差が違い過ぎるためか、互いに行き来できる道がありませんでした。
付近に、小奇麗な公園を発見!名前は思いもかけず「笄児童遊園」でした。
ちなみに、「笄」とは、昔の女性用の髪飾りの名前で、川の形が笄に似ていたので命名されたようです。
今日の散歩は西麻布の交差点までとしました。
渋谷駅まで歩いたら約2kmあり、思いのほか遠かったです。
散歩データ
コース:東京メトロ大江戸線 若松河田駅 → 環状四号線(若松河田~西麻布) → JR山手線 渋谷駅
距離:8.5km
時間:2h14m