「凸凹地図で感じる!東京地形のヒミツ」という講演会情報を知人から教えてもらったので、参加してきました。その前にちょっと散歩でもと思ったら、かなりの長距離でした。開始時間に間に合うかドキドキしてしまいました。
先週は雪のため、散歩をサボってしまったので、今日は歩かなければなりません。
江戸川区立東部図書館で開催される「凸凹地図で感じる!東京地形のヒミツ」という講演への参加を予約していたので、散歩をしながら向かうことにしました。
南砂町付近で東京都計量検定所や東京国際郵便局など巨大な建物を発見!
事前に、図書館の付近を調べてみると、北葛西の江戸川区自然動物園に目がとまりました。入園料が無料のようです。少し早めに出て、動物園で時間を調整すればいいと思いながら、南砂町駅に降りました。
南砂町は、先日、環状四号線を歩いた時に使用した駅です。
気分を変えるために違う出口から出ようと思ったのですが、結局、同じ出口から出てきてしまいました。地下や建物の中では、方向感覚が鈍るので仕方がないですね。時刻はほぼ12時です。
環状四号線の起終点である南砂町駅入口の交差点を遠く東方向に見ながら、ちょっとでも違う道を歩きたいので、南下します。
海岸近くは、土地を確保し易いためか、何か巨大な建物を建築中でした。
道なりに歩いて行ったところで、東京都の計量検定所を発見!ここにあったんですね。
以前、独学で計量士の資格を取ろうかと思ったことがありました。過去問は、挑戦しがいのある良問で、挫折することなく勉強を続けられそうでした。でも、登録の際に、勤務先に立ち入り検査があるとのことで、そこで万が一トラブルが生じると面倒だなぁと思い、あっさり止めてしまいました。問題集を買う前に問い合わせれば良かった。管理体制の確認が重要なのかもしれませんが、個人の力量だけで勝負できる試験であって欲しいと思います。
こちらは、東京国際郵便局です。自分には縁のない郵便局かと思ったら、近くの清砂大橋西詰交差点のところに「切手、はがき、レターパックなど販売しております」との看板が立っていました。やはり、名前と建物の大きさに圧倒されて、訪れることを遠慮する人が多いので、看板を立てることになったのでしょうか。
ここで、ハンディGPSを確認すると、到着予定時刻が14:09になっていました。講演は14:00からです。いくら最終到着場所を瑞江駅に設定しているからといって、気を抜くと遅刻してしまいます。走れメロスとまではいかないものの、急に早足にならざるをえませんでした。
荒川にかかる清砂大橋を渡り始めると、右手は鉄塔だらけです。
電気の鉄塔は、江東変電所の送受電用です。送電線はすぐに地中に潜ってしまうようなので、発電所や変電後の行き先は分かりませんでした。
南東の方角には、葛西臨海公園のダイヤと花の大観覧車が見えます。
観覧車の右に見える煙突は、葛西水再生センターの煙突です。
約500mの川幅の荒川と約150mの川幅の中川を一気に渡るので、道が真っ直ぐに1kmくらい伸びています。時間に余裕が無いこともあって、果てしなく思えます。
行船公園や古川親水公園など散歩を楽しめる場所を発見!
でも、この周辺に来る機会はなかなかないので、見ておくべきものを見ておかねばなりません。橋を渡りきった後、橋の北側に沿って200m弱の距離を泣く泣く戻り、旧葛西海岸堤防記念碑を発見しました。左側のプレートは昭和47年(1972年)頃の地図になっていて、この周辺が中川の河口だったことが分かります。新左近親水公園周辺は完全に海の底でした。
- Penguins at the Edogawa-ku Nature Zoo
- Goats and rabbits at the Edogawa-ku Nature Zoo
堤防記念碑から北東に800mほど行くと行船公園があり、その一角が江戸川区自然動物園になっています。ここに来たという証拠として、ペンギンとヤギの写真だけ撮らせてもらいました。
そうそう、動物園の入口に「お知らせ」と書かれたハガキ大くらいの表示があり、「このたびオーストラリア政府認定動物園になりました」と書かれていました。おそらく、相当な出来事なのでしょう。でも、僕の興味をひいたのは、その1989年3月15日という日付でした。ほぼ30年前のことですが、「このたび」なんですね。
行船公園内には、江戸川平成庭園もありました。
雪吊りをしています。雪吊りは、先月も甘泉園公園という場所で見ました。関東地方でも雪吊りが流行り始めたのでしょうか?それとも、今まで僕が気が付かなかっただけですか?
ともかく、起伏が少ない場所でありながら、頑張って景色をまとめあげた苦労が感じられる庭園でした。
新川を三角橋で渡ったところで、矩形鉄塔を発見!1本のみならず、その向こうの鉄塔も矩形だったので一直線上に並べて撮影してみました。周辺に障害物が無く、腕が横に張り出しても特に問題にならないような気がしますが、どうして四角い形状に設計したのでしょうか。
新川の遊歩道があまりに歩き易そうだったので、つい、つられて歩き始めてしまいました。300m程歩いたところで、北東の方向に向かう古川親水公園沿いを歩かなくてはならないことに気付きました。
でも、環七もあって、なかなか思うように行きたい方向に行けません。
ようやく、辿りついた古川親水公園は手入れの行き届いた落ち着きのある公園でした。
梅の花も咲き始めて、春の息吹も感じられます。
瑞穂大橋で新中川を渡ります。
水門が二つ見えて、別々の川が合流しているように見えますが、水門の向こう側はまた一つ川になっているようです。どうしてこんな作りにするのでしょうか。
旧江戸川の向こう側には、巨大なプラントが見えます。工業用の油を精製している工場のようです。
今井児童交通公園の脇を通ります。
空中サイクリングがあり、楽しそう!
敷地の大部分が工事中で、新たな遊具を作っているように見えました。
平均時速5.7kmで1時間45分歩きづづけて、江戸川区立東部図書館にようやく着きました。
信号を守り、写真を撮りながら歩いた速度としては、かなり早いと思います。
講演会開始の20分前でした。事前に資料を読んだりするので、丁度いい時間です。
佐藤昌貴氏:凸凹地図で感じる!東京地形のヒミツ
40名の定員で、ほぼ定員近く入っていました。
講師は地図関連の会社にお勤めの方で、他の場所でも何度か講演されているようでした。興味深い内容で、1時間半の講演時間はあっという間でした。
その中で、印象的だった話題を2点紹介させていただきます。
- 土地の凸凹を陰を付けて表すことがあり、その光源は、左上奥から右下手前に向けて当てることが一般的である。しかし、地図は北を上に書くので、太陽が北西の位置にあることになる。日本では、太陽が南側にあるはずなので、おかしい。
- 江戸川区の面積の7割は海抜0メートル地帯である。江戸川区の中では、葛西臨海水族園付近の標高が比較的高い。そのため、津波の被害から逃れるために、海に向かって避難すべき場所もある。
自転車に乗ってあちらこちらの写真を撮るなどして、時間をかけて講演資料を準備されたことが良く解りました。近くで、佐藤さんのご講演がある場合は是非参加されることをお勧めいたします。
下鎌田の富士塚を発見!
講演後、図書館から瑞江駅に向かう途中、下鎌田の富士塚が見えました。
本日の最終地点の瑞江駅です。
前回から俳句を入れることにしましたので、今日も一句。
梅一輪凸凹講座実感す くわかく
散歩データ
コース:東京メトロ東西線 南砂町駅 → 江戸川区自然動物園 → 江戸川区立東部図書館 → 都営新宿線 瑞江駅
距離:11.2km
時間:1h58m(講演聴講時間2h1mは含めていない)