渋谷駅は、地下鉄銀座線の乗り場が地上3階に作られるほど深い谷の中にあります。そんな深い谷を作った渋谷川がどれほどのものか見に行ってきました。
浜松町
渋谷川の河口に近い浜松町駅で下車。南口を出て、構内跨線人道橋(こうないこせんじんどうきょう)を日の出桟橋方面に向かいます。
その途中で、旧芝離宮恩賜庭園を一望できるスポットを発見!
ここを通るのは生まれて3度目くらいだけど、こんなところあったっけ?
周りはガラスで囲われているので、風を感じることはできないけど、天候に関係なく、綺麗な景色を眺められます。夜景や雪の時を見てみたいなぁ。
ちなみに、実際に入園して、肌で旧芝離宮恩賜庭園の良さを感じたい場合、入園料は一般150円で、年間パスポートは4,000円です。
人道橋を降りるとそこには東京ガスの創業記念碑がありました。海が近いので、原料を輸入するのに便利だったのでしょう。隣に東芝があるのも海から輸出するのに便利だったことが立地の理由かな?
渋谷川(古川)
渋谷川の河口を発見!
本当は、天現寺橋からここまでは古川という名前らしいです。でも、分かりにくいので、この記事では渋谷川で通します。
渋谷を削った土砂はこの近辺に堆積しているはずです。ここからずっと遠浅になっているのかなぁ。
今、立っている足元の橋の名前は新浜崎橋。渋谷川の最後の橋は、写真に写っている橋です。名前は分かりません。でも、相当遠回りしないとたどり着くことができないし、草が生えていて日常的に人が歩いているようには見えなかったので、行くことはあきらめました。
橋を渡り、南側の右岸に出ると日の出桟橋の入口です。門から外国人が数人出てきました。クルーズしてきたのかな?いいなぁ。
浜崎橋を渡り、北側の左岸に戻ります。僕は何をうろちょろしているんじゃ?
浜崎橋から南西側を見ると、左に芝浦運河、右に渋谷川の上流が見えます。渋谷川には屋形船が浮かんでいます。河口に店があると、他の河川に行くときに便利なんでしょうね。隅田川の花火大会とか。
上を見ると、左から首都高速1号羽田線がやってきて、右から画面奥の渋谷川方向に延びる首都高速都心環状線に合流していました。浜崎橋JCTです。
上流にちょっと歩くと、構内跨線人道橋に再び出会います。先ほど降りてきたところより100mくらい南側です。人道橋をくぐるトンネルは、ナトリウムランプがあって、なんとも、レトロです。
トンネルを抜けると船宿が2軒並んで店を構えていました。先ほどの屋形船を運営しているお店なのでしょう。つり船もあるようです。対象魚はハゼとかキスとかかな。
さらに、西に900mくらい進むと芝公園があります。
このこんもりとした山は、伊能忠敬が全国に出発する前に、測量の練習をしたところです。昔訪れたとき、測地遺功表がありました。近くを流れる渋谷川も練習材料として使われていたと思いますよ。きっと。
ご存知、東京タワー。道が緩やかな坂になっているのは、渋谷川による仕事ですね。
赤羽橋の親柱は、橋の本体から少し離れた場所にありました。昔のモノは風格がありますね。橋を架け変えたときに移築されたのでしょう。
赤羽橋は大江戸線の駅名になっています。
続いて現れたのがこのビル。各階から棘のようなものが突き出しています。
屋上や窓からモノを落としても下の通行人に当たらないように受け止めるためでしょうか?それとも雨水でも集めているのかなぁ。他のビルではロープにぶら下がりながら窓掃除することができるけど、これじゃ無理だよね?
中之橋の親柱も立派。こちらは現役です。
その中之橋から見た渋谷川。
川の水が濁っているので、今日も渋谷は少しずつ深くなっているようです。
川の先はやや左に曲がりつつあり、その先でほぼ直角に曲がります。直角に曲がるということは、北に位置する岩盤が硬かったんでしょうね。だから、東京タワーを建てることができたのかなぁ。
今日は麻布十番駅で散歩終了です。
左側の覆いの向こうでは何を工事しているんでしょうか?
散歩データ
コース:JR京浜東北線 浜松町駅 → 渋谷川 → 東京メトロ南北線 麻布十番駅
距離:3.6km
時間:47m
※欅坂46に「渋谷川」という歌があることは散歩後に知りました。
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