東海道を歩く | 吉原で左富士を発見! | 吉原~江尻

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東海道は、富士山の南側を通っています。そのため、江戸から京都に向かう場合、富士山は右側に見えるのが普通です。しかし、進行方向によって、左側に見える箇所があります。その中で、広重の浮世絵により、茅ヶ崎駅付近の南湖の左富士と吉原の左富士が特に有名です。南湖の左富士の地点を通った時は曇っていて見えませんでしたが、吉原の左富士は、くっきりと見えました。

吉原宿

5時過ぎに「ビジネスホテル おかむら」を出発。

鈴川港公園の津波避難タワー

鈴川港公園の津波避難タワー

出発の際、ホテルの目の前に津波避難タワーがあることを発見!

東日本大震災が記憶に新しい昨今、海の近くでは、津波が心配です。昨晩、夕食を買いに外出したとき、高いところを探していたのに、なぜか目に入っていませんでした。

箱根を歩いているあたりから両足にマメができ始めました。左足のマメは破れていないものの、右のマメは破れてしまいました。それぞれのマメに絆創膏を貼ってみましたが、痛みは左右で歴然と違います。左足は気にならなくなりましたが、右足は痛いです。マメはつぶさないうちに絆創膏を貼れば良いと頭では解っていたのに、今、身をもって学習しました。

吉原駅

吉原駅

吉原駅を通って東海道線の逆側に出ます。

吉原の左富士

吉原の左富士

名勝左富士。くっきりと見えました。広重の浮世絵とほぼ同じ構図で撮ってみました。

折角の名勝なので、電線を地中に埋めればもっと観光客を呼べるのではないでしょうか?

平家越の碑

平家越の碑

平家越とは、治承4年(1180)の源平の合戦の際、平氏が水鳥の音に驚いて逃げたところの付近です。

平氏が水鳥の音に驚いたところの周辺

平氏が水鳥の音に驚いたところの周辺

もう少し、広いところかと思っていましたが、川幅がそれほど広くない小川だったので意外でした。

富士川渡船場跡

富士川渡船場跡と富士山道の道標

松岡水神社内にある、富士川渡船場跡です。隣の富士山道の道標は、富士登山道の基点を示しています。

富士川橋から見た富士山

富士川橋から見た富士山

富士川橋を渡ります。富士山が美しい!富士川に映って逆さ富士にもなっています。

宝永山の火口って右側の稜線の中間あたりにある、少し盛り上がったところだけに開いていると思っていました。でも、本当は、その地点と麓の方の少し盛り上がったところとの間が火口だったんですね。江戸時代にはここが噴火したんでしょ?大爆発じゃん。そりゃ東京にも火山灰が降るわなぁ。と思いました。

蒲原宿

岩淵一里塚

岩淵一里塚

8時半過ぎに、岩淵の一里塚(37里)を通過しました。保存状態の良い立派な一里塚です。

栗の粉餅

栗の粉餅

富士川の栗の粉餅が銘菓らしいので、ツル家というお店で買ってみました。栗を刻んだあんこが牛肥の中に入っていて、周りに栗の粉が付いています。甘味は控えめで、栗の味はあまりしません。牛肥が柔らかく、手がベトベトしてしまいました。

蒲原一里塚跡

蒲原一里塚跡

蒲原の一里塚跡(38里)を通過。

日本軽金属蒲原製造所の水力発電用のパイプ

日本軽金属蒲原製造所の水力発電用のパイプ

日本軽金属蒲原製造所の水力発電用のパイプが突如現れました。アルミを精錬するための自家用の発電設備です。でも、今年(2014年)の3月末で、老朽化のため、精錬を止めてしまったとこのこと。これで、国内でアルミを精錬する設備が無くなってしまい、とても残念です。

蒲原宿で、和泉屋という元旅籠屋の前を通りかかったら、女将さんに中を見て行くように言われました。奥から話好きのご主人が出てこられて、古い写真やテレビ局の取材の様子をいろいろと話して下さいました。広重のスケッチポイントは、この和泉屋さんよりも東京寄りだったらしいです。

由比宿

由比一里塚跡

由比一里塚跡

11時過ぎに由比一里塚(39里)を通過。

おもしろ宿場館

おもしろ宿場館

おもしろ宿場館の人形の脇を通過します。うーん、なんで膝を曲げた前傾姿勢をとっているんだろう。こんな格好だと腰痛めるよね。

ところで、由比には桜えびを売るお店しか見かけません。その数、50軒くらいでしょうか。供給より需要が上回っているので、他の物を売るより儲かるんでしょうね。

僕は桜えびが苦手なので、お昼ご飯にありつけませんでした。普通の蕎麦屋か定食屋があれば、そこに入ったと思います。

西倉沢一里塚跡

西倉沢一里塚跡

西倉沢一里塚(40里)を通過。

薩埵峠への登り坂

薩埵峠への登り坂

12時半過ぎに薩埵峠(さったとうげ)への登り坂を登り始めます。甘夏や清美を無人販売所で沢山売っています。4個入りの甘夏を100円で一袋買いました。安いなぁ。今日の昼食です。

薩埵峠からの眺め

薩埵峠からの眺め

登り初めから30分かからずに、薩埵峠に到着。雲の上に富士山が見えました。なるほど、絶景ですね。

下り始めに蛇(青大将?)がいて、びっくりしました。広重の「由井」に、腰が引けたような旅人が描かれていますが、彼も蛇にびっくりしたんだと思います。

興津宿

宗像神社の鳥居と意味深長な石碑

宗像神社の鳥居と意味深長な石碑

2時過ぎに宗像神社の鳥居と意味深長な石碑を発見。漁師の守護神だそうです。この鳥居から200m位先にある境内に大木があって、灯台のような目印になっていたらしいです。神社の標高はせいぜい数メートルで、決して高くはありません。

江尻宿

4時前に、江尻辻の一里塚跡(42里)に到着。今日はここまでにします。

宿を紹介してもらうため、清水駅の観光案内所に行きました。旅館は4,000円、ビジネスホテルは6,000円近いということなので、4,000円の「しのぶ旅館」を紹介してもらいました。ただし、旅館の人が掛川に行っていて、19:00まで帰ってこないというので、先に「河岸の市」に行って夕食を食べることにしました。

まぐろの三食丼

まぐろの三色丼

河岸の市の「まぐろ館」に入りました。食堂が沢山並んでいます。お腹を壊したくないので、生ものを避けようとしましたが、どの食堂のメニューも刺身ばかり。仕方がないので、まぐろの三色丼を注文しました。

しのぶ旅館

しのぶ旅館

しのぶ旅館に着いて、くつろいでいると、隣の部屋の人と旅館の人の話が聞こえてきました。どうやら隣の人も東海道ウォーカのようです。

散歩データ

コース:吉原宿 → 蒲原宿 → 由比宿 → 興津宿 → 江尻宿
距離:39.1km
時間:12h31m

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