4月から5月にかけて、草木の生命力が目につく時期です。
今回の記事は、街道沿いの建物や石碑よりも、植物の紹介になりました。
御射山神戸(みさやまごうど)の一里塚は、樹齢約400年のケヤキでした。
蔦木宿
信濃境駅から南に2km弱の地点で、ハルザキヤマガラシを発見!
黄色くて目立ちます。アブラナ科なので、十字型に4枚の花弁があります。
最近、ようやく気付いたんですけど、ダイコン、キャベツ、ブロッコリーなど、アブラナ科の野菜って数多くあります。我々はアブラナ科に感謝しないといけませんね。ハルザキヤマガラシも食べられるのかな。今日は食べないけど。
ハルザキヤマガラシのすぐ近くに、ヤマブキを発見!
これは、一重なので、実をつけることでしょう。大田道灌には献上できないタイプのヤマブキです。
甲州街道に出る寸前で、ムラサキケマンを発見!
キンポウゲ目ケシ科で有毒だそうです。葉の形がセリに似てなくもないので、注意しないと。
甲州街道(国道20号線)に出て、北西に歩きだすと、すぐに本陣大阪屋の門を発見!
往年の雰囲気をよく残していました。ただ、本陣の建物は移築されたそうで、残っていません。
本陣の門から100mくらい進んだところで、ハナズオウを発見!
太い枝から花が直接咲いているようです。つぼみの形がいかにもマメ科です。
枡形道址の石碑がありました。ここから国道20号線を一旦離れ、枡形の道に入ります。
枡形のある宿は、結構、珍しいと思います。蔦木宿は500m弱の直線道路からなる宿のためなのか、東西に枡形があったようです。
枡形から2.5kmくらいで落合に至ります。落合とは、川の合流地点という意味です。落合付近では、西から釜無川、北から立場川、北東から矢の沢川が流れてきて合流します。
その落合で、綺麗な松の木を発見!ダイオウショウ(大王松)でしょうか?チアリーダのボンボンみたいです。
そこからすぐ、矢の沢川がありました。その矢の沢川の左岸に4頭のシカを発見!野生のシカを見たのは初めてだったので、何が起こったか訳が分かりませんでした。気がついた時には、シカが逃げていて、写真を撮ることはできませんでした。
国道20号線出て、立場川を渡ると、すぐにまた国道から分かれて、ちょっとした山道に入ります。そこで、今度は野生のサルを発見!写真の白丸の中心に右を向いたサルが写っています。お分かりでしょうか?
山の中では、切りたての杉の切株があり、樹液が1秒間に2滴くらい、ボタボタと滴っていました。苦しんでいるようで、ちょっと心が痛みました。でも、この樹液が遠い未来に琥珀となって、珍重されるようになるかもしれません。
重修(ちょうしゅう又はじゅうしゅう)の一里塚を発見!碑のそばに桜があって、まさに春爛漫という感じでした。
オキナグサを発見!白い毛といい、色調といい、絵画みたいな綺麗な色調です。この草もキンポウゲ目、キンポウゲ科で毒草です。
金沢宿
重修の一里塚から1時間後に御射山神戸(みさやまごうど)の一里塚を発見!
この威厳のある樹木は、樹齢約400年のケヤキだそうです。僕が思うに、甲州街道の中で、一番立派な一里塚です。休憩も兼ねて、5分ほど見入ってしまいました。
御射山神戸の一里塚は、日本橋から48里目(49里という説もある)です。
今日は、その後、茅野駅まで歩いて終了としました。
散歩データ
コース:JR中央線 信濃境 → 蔦木宿 → 金沢宿 → JR中央線 茅野
距離:22.8km
時間:6h44m
※ 草木は、ググって同定したつもりですが、間違っていたら直しますので、お知らせください。