沖縄に短期旅行に行ってきました。
2020年3月19日(木)雨
ガンガラーの谷
7:35羽田発のJAL903便で那覇に着き、レンタカーを借りてガンガラーの谷へ直行。
ガンガラーの谷は鍾乳洞で、18,000年前から港川人が住んでいたと言われる場所です。
予約していたガイドツアーまで時間があったので、集合場所にあるケイブカフェで一休み。
歌舞伎揚げのような煎餅が売っていて、それを美味しくいただきながら待ちました。
洞穴入口のシートがかかっている場所は、発掘現場で、現在も作業が続けられています。
ガイドツアーは、植物や生物を見学しながらゆっくりと進みます。
これは、アオミオカタニシ。その名の通り、カタツムリではなく岡のタニシなのだそうです。
この川は、一時期汚れてしまったものの、地元の方々の努力により、清流が戻ってきたとのこと。
奥にいる白い鳥は、普通、つがいで来るらしいですが、今日は一匹です。4文字名でしたが、覚えられませんでした。
手前側のピカピカした葉はクワズイモ。味が悪くて食べられないそうです。ということは、食べようとした人がいたっていうことですね。
暗い洞窟に入っていく場合には、火を付けたランプを持たせてくれます。少し灯油のような臭いがしました。
背を向けているのはガイドさん。
ガイドさんが腰につけているのは沖縄でよく飲まれる「さんぴん茶」で、我々にも一本ずつ持たせてくれました。さんぴん茶は、ジャスミン茶に良く似た味と香りがします。
これは、ウフシュ(大主)のガジュマル。ツアーの中で最大級の植物です。
ガジュマルは、枝から根を下ろし、地面につくとそこから養分を吸い上げ、その太さをだんだんと太くし、元の根を枯らすことにより、移動することができるとのこと。ビックリです。
この植物は、何かのフルーツでした。鳥が運んできた種が発芽したものだそうです。
解散場所にはハブが展示されていました。頭が小さくて、可愛く見えましたが、猛毒を持っているんですよね。
沖縄県平和祈念公園
雨が降っていたので、シニアの方が運転する電気自動車に乗せてもらい、各県の慰霊塔のある園内を一周しました。代金は100円でした。
その後、資料館に入館しました。
10分くらいのビデオを見ることで、沖縄の戦争について、一通りの知識が得られました。
米軍は、先ず、西の中央の海岸から上陸し、東の海岸まで攻め込んだ後、北と南に勢力を拡大する戦略を取りました。
幸か不幸かガマ(鍾乳洞)が沢山あったため、徹底的に抗戦することができ、島民も米軍も多大な被害を負ったようです。
多数の映像や証言文は、どれも重たい内容でした。
20万人余の名前の書かれた平和の礎(いしじ)の中を通りながら、平和の大切さを再認識しました。
沖縄に来たのは3回目ですが、戦争について考えたのは今回が初めてででした。
2020年3月20日(金)晴のち曇
那覇市伝統工芸館
朝、国際通りを散歩しつつ、那覇市伝統工芸館にやってきました。
あらかじめ予約をしておいた首里織(しゅりおり)を体験します。
まず、織り方を選びます。
選択肢としては、花織(はなおり)と道屯織(どうとんおり、ロートン織)がありました。
道屯織は、コースターとしおりの2つを作ることができるとのことで、道屯織を選びました。
道屯織は踏み板の踏み方で模様を作ることができます。
すなわち、12と34で踏み替えると平織り、12と13または34と24で踏みかえると柄織りになります。
横糸の色を変えると、作品の印象が変わります。
僕は、白の横糸でコースターを作り、黄色の横糸でしおりを作りました。
横糸は、8本を束ねて織物に厚みを出しているとのことです。
一番難しいところは、端を凸凹にしないようにするところでした。
横糸に余裕をもたせてしまうと凸になり、引っ張り過ぎると凹になってしまいます。
柄を出すには段数を数える必要があります。僕には、段数を数えながら織るまでの余裕がありません。また、織ったところの段数を数えることも面倒ですが、インストラクタの方は苦もなく数えて的確な指導をしてくれます。
おかげで、1時間弱で織り上がりました。
首里織を使うときの注意点は、部分的に縮まないように、水通しをすることだそうです。
那覇市伝統工芸館の裏には、公園があって、大綱曳の綱を展示していました。
挿してある、カチナ棒が特徴的です。
第一牧志公設市場
市場本通りを歩いて第一牧志公設市場(まきしこうせついちば)に向かいます。
特に何も買いませんでしたが、魅力的な商店街でした。
第一牧志公設市場は、思ったより小さい市場でした。
1階では、イセエビやミルガイなど大きな魚介類が、水槽に入っていました。
1階で魚を買って2階に持っていくと、料理をしてもらえます。でも、朝食を食べてから時間が経っていなかったので、見学するだけにしました。
でも、後から考えると、美味しそうな魚介類が沢山あったので、食べてくればよかったです。
ひめゆりの塔
一度は来るべきだと思っていたひめゆりの塔に来ました。
写真の奥に四角い新しい塔が少し見えます。この新塔の右手前に昔からの古い小さな塔が立っています。それらの塔の間にガマ(洞窟)があります。
今は平和な場所ですが、75年前には壮絶な悲劇が起こった場所です。
塔に祈りを捧げてから、その奥にある、ひめゆり平和祈念資料館を訪れました。
沖縄県立第一高等女学校の学生達は、1町村に1名くらいずつの割合で、県下全域から集められたエリートたちでした。
沖縄陸軍病院第三外科に配属された当初は、弾の来ない場所での作業だと思っていたのに大間違い。すぐに凄惨な状況に巻き込まれていきました。
生き残った語り手の方々のビデオを見ました。語り手は、友人の名前をフルネームで呼びながら、状況を淡々と語っていました。
初めは思い出すことさえつらかったことと思います。でも、そこを乗り越えて話して頂いたお陰で、平和の大切さを改めて認識することができました。
沖縄美ら海水族館
ひめゆりの塔から沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館に向かいました。
高速道路を端から端まで走りました。料金は1,000円でした。
島の中央部は、基地が占めていました。
水族館に着いたときには、午後4時をまわっていました。水族館には「4時からチケット」という割引チケットがあります。予め買っていた通常のチケットを窓口に差し出すと、差額を払い戻してくれました。良心的な対応です。
「黒潮の海」に回遊しているジンベエザメは、やはり圧巻でした。
下の方から連続的に噴き出ている細かい泡の中で、マンタが連続宙返りをしていました。マンタにも遊び心があるのでしょう。可愛かったです。
水槽中のマンタには、オニイトマキエイとナンヨウマンタの2種類がいるそうです。
海の危険生物として、アンボイナガイ、オニダルマオコゼ、アイゴは見かけました。ウミヘビ、ヒョウモンダコあたりも、いるかなと思いましたが見つけられませんでした。
オキナワハナサキマルシェ
水族館を出ると、7時をまわっていました。
那覇に帰ると、遅くなってしまうので、途中で食べて行くことにしました。
スマホで調べてみると、オキナワハナサキマルシェというショッピングモールがあるらしいので、行ってみることにしました。
開業してからほぼ一周年くらいですが、行こうとしていた中華料理屋さんが既に撤退していたのか、見当たりませんでした。
仕方が無いので、フードコートに入り、定食を食べました。これが、期待を上回る美味しさでした。
2020年3月21日(土)曇のち晴
おんなの駅(恩納の駅)
ドライブの途中で「おんなの駅」に寄りました。道の駅です。
駐車場はほぼ満車で、繁盛していました。主に、地元の人が利用しているようです。
ここで、前から気になっていた海ぶどうを食べることにしました。
氷で冷やされて出て来ました。つけダレはポン酢です。歯で噛むとプチっとつぶれ、とろーりとした中身が出て来ます。表現しにくい味ですが、僕は好きです。
かき氷もありましたが、大きすぎて食べきれなさそうだったので断念しました。
売店に、アテモヤというフルーツが売っていました。森のアイスクリームといわれる程甘い果実とのことです。値段が高かったので、躊躇してしまいました。でも、沖縄以外では見かけないし、丁度旬の時期だったと思われるので、無理をしてでも食べておくべきでした。
ビオスの丘
ビオスの丘に来ました。英語で描くとBIOSです。パソコンが立ちあがる時に見かけるような文字ですが、自然を利用したテーマパークです。
入り口でカヌーを勧めれました。でも、8割の人が水ボチャするとのことなので、遠慮しました。
素朴なところでは、ミニ鉢を釣ることができます。釣れたら1個持って帰ることができます。釣ることはできましたが、流石に旅行中なので、持ちかえりはしませんでした。
ハイジが乗るようなブランコやハンモックは至る所にあります。トムソーヤの小屋のような建物もあります。ヤギを散歩させることもできます。
水牛車も走っています。のどかです。
園内を一周し、最後に生垣の迷路を通って出口に向かいました。
出口の所にある建物では、蘭を売っていました。
沖縄では、どこに行っても蘭の花が本当に豊富です。
今日は船の形をしたホテルに宿泊します。内部の形も特徴的でした。
2020年3月22日(日)曇のち晴
ANAインターコンチネンタル万座ビーチ
オーシャンビューの部屋は西側に面していました。
昨晩は、夕日を見ましたが、水平線に届く前に雲の中に隠れてしまい、残念ながら夕焼けを見ることはできませんでした。
少し北の方には、教会が見えました。
このあと、朝食から戻ってきたら、結婚式があったようで、新郎新婦を囲んで写真を撮っていました。
今日は、万座ビーチの海開きとのことですが、肌寒いです。
時折雨も降るほどです。
出発前に、海岸を少し散歩しました。
海岸には鉛筆よりやや太い、長さが5cmくらいのサンゴが沢山落ちていました。
生き物としては、小さな巻貝とヤドカリが見つかりました。魚は見えませんでした。
那覇空港
空港に着いて自動手荷物受付機で手荷物を預けました。
便利ですね。
でも、どこかでX線検査をしているはずです。
時間があったので、空港内を探検していたら礼拝室を見付けました。
イスラム教の方々の為だと思いますが、和風です。
ここも蘭が咲き誇っています。造花ではなく、全て生花でした。
このANA468便に乗って帰ってきました。
散歩データ
距離:15.3km/4日間
・ガンガラーの谷:1.4km
・平和記念公園 :1.0km
・国際通り :1.8km
・ひめゆりの塔 :1.6km
・美ら海水族館 :1.3km
・オキナワハナサキマルシェ:0.8km
・琉球村 :2.3km
・おんなの駅 :0.8km
・ビオスの丘 :2.5km
・那覇空港 :1.8km