昨日完成した新国立競技場の外側を1周しつつ、オリンピックミュージアムを見学してきました。
新国立競技場の周辺
散歩の途中でしばしば見かけていた新国立競技場が、昨日(11月30日)、ついに完成しました。できたてのほやほやの状態を見に行こうと思い立ち、先ずは千駄ヶ谷駅で降りました。
JRの駅名表示は、普通、漢字で書いてあり、その下に、漢字の4分の1くらいの大きさのローマ字が添えてられていることが一般的です。でも、オリンピックで、海外からの乗客が多く見込まれる千駄ヶ谷の駅は、でかでかと大文字のローマ字で表記されていました。
競技場は完成しても、駅の工事はまだ続くようで、資材が沢山積まれていました。
東京体育館は、屋根が開けば小型の宇宙船が出てきてもおかしくないような形状をしています。こちらは、2018年7月から2020年1月31日までの予定で改修が続いています。
外苑橋まで来ると、国立競技場は、写真の画角に収まらないほどの大きさに見えます。
マラソンは、この外苑橋の下を通るはずだったのに、今となっては幻のコースになってしまいました。
手前の建物は、明治神宮外苑アイススケートリンクです。著名な選手もよく練習しているようです。実際の選手名を出して知ったかぶりをすると、ボロがでるのでやめておきます。
奥の建物は、三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミアです。1週間程前の11月22から営業を始めているようです。
オリンピック時の予約が取れないことは当然でしょうが、それ以外の時でもいいので、泊ってみたいと思わせる外観です。ちょっと曲線になっているところがいいんですよね。
少し足を延ばして聖徳記念絵画館の前まで来てみました。
建物の設計原案は、小林正紹(まさつぐ)が出しました。1926年に完成しています。
見れば見るほど国会議事堂に似た建物ですね。ちなみに、1936年に完成した国会議事堂は、デザインが大幅に変更されたため、設計者がよく分からないようです。でも、これだけ似ていれば、国会議事堂のデザインがこの建物の影響を受けた可能性はありそうです。場合によっては、小林正紹が直接かかわっていたかもしれません。
絵画館には、15年くらい前に入ったことがあります。大きな絵が沢山飾られていました。
それからしばらくして、石田ゆり子さんが出演された解夏(げげ)という映画を見ていたら、この絵画館がロケ地として使われていて、感慨深い思いをしたことを、今突然思い出しました。
新国立競技場の外周を時計回りに半周ほど回って、ようやく順光に近づいてきました。
競技場の上の階に行くに従って、観葉植物の数が増えます。植物の色合いはまだらです。そういえば、競技場内の椅子の色もまだらに並べられていますよね。椅子の色をまだらにすると、空席が目立たなくなるとのことですが、植物の色もまだらにすると、枯れたところがあっても目立たなくなるという理由でしょうか?
いよいよやってきました。日本オリンピックミュージアムです。
聖火リレーのトーチを彷彿させるような外観です。
今回初めて五輪の色と順番をまともに認識しました。青、黄、黒、緑、赤なんですね。
これらの色に白を加えると、ほぼ全ての国旗を描くことができるらしいですが、並び順には特に意味はないようです。(と、ミュージアムの中で見かけた説明書きの中に書いてありました)
ミュージアムの入口です。
9月14日にオープンしたばかりなので、どこもかしこもピカピカです。
1階が無料の展示、2階が有料の展示になっています。
入場料は500円です。貴重な実物展示やいろいろな体験設備もあり、払う以上の価値はあると思います。
展示の中で、目を引かれたのが、聖火リレーのトーチでした。
昔は、鍔(つば)状の円盤が付いているデザインが多いようです。蝋燭の燭台の名残りでしょうか。
長野オリンピックのトーチは秀逸です。写真では上部が切れてしまいましたが、右上にある房が付いた一品です。日本古来のたいまつの形に加え、伝統的な紐づくりの技術で握る所を作り、アクセントとして房を付けています。
こんなデザインを見せつけられてしまったら、次の開催国のデザイン担当者は筆を折りたくなってしまったのではないでしょうか。
オリンピックゲームスのエリアでは、射撃に挑戦してみました。
構えてみると、あまり重くはありませんでしたが、片手では、ねらいがふらふらしました。
1発目を撃った時、狙いに隠れて、どこに当たったか分かりませんでした。
30秒で5発なので、1発6秒の時間がとれますが、慣れてないと時間の感覚が分からないので、焦ってしまいます。
2発目を撃った時に、4時のところに外れたのが見えました。このとき、1発目が2時に外れていたのが見えました。
少し、左に狙いを変えると、10時のところに当たりました。微妙なものです。
やや右に狙いを変えると、下の8時に行ってしまいました。
最後にまぐれで、ほぼ真ん中に当たりました。
楽しかったです。
- Tokyo Olympic Torchbearer
- Sapporo Olympic Torchbearer
- Nagano Olympic Torchbearer
外に出ると、東京オリンピック(1964年)、札幌オリンピック(1972年)、長野オリンピック(1998年)の聖火台が並んでいるのに気が付きました。
汚れが付いていなくて、随分きれいだなと思ったら、レプリカでした。表示に縮尺が書いてありました。
国立競技場駅の標記のメインは漢字でした。競技場から一番近い駅なので、老婆心ながら、ローマ字にした方が良いのではないでしょうか?
散歩データ
コース:JR中央総武線 千駄ヶ谷駅 → 新国立競技場周辺 → 都営地下鉄大江戸線 国立競技場駅
距離:2.7km
時間:2h16m(ミュージアムの見学時間を含む)