水戸街道を歩く | 水戸街道の松並木を発見! | 土浦宿~府中宿(石岡)

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旧街道沿いに並木道が残されているところがまれにあります。
水戸街道の土浦宿にも立派な松並木が残されていました。

水戸街道を完歩するポイント

突然ですが、水戸街道を完歩するポイントは、石岡から水戸の攻略にあると思います。石岡から水戸までは、常磐線が半円状を描いていて、水戸街道はその直径方向に通っているからです。石岡駅と水戸駅は直線距離で26.6kmもあります。街道を歩けば、30km以上歩かなければなりません。

攻略と言っても、煎じ詰めればこの30kmを1日で歩くか、2日かけるかの違いです。

2日かけるためには、バスの経路や時刻表をあらかじめ調べておく必要があります。
この調べものが面倒なこと、バスを長時間待ちたくないこと、経済的観点などから、僕は1日で歩きたいと思っていました。

ただ、30km程度を1日で歩くためには8~10時間必要です。そうなると、日が長くてあまり暑くない春が適していますし、できれば石岡に宿泊して、早朝から歩き始めたいところです。
また、折角泊まるのであれば、前日も足慣らしを兼ねて街道歩きの日にあてたいところです。こんなことを考えていたので、3年前の5月2日(今日と一緒!)に土浦まで歩いたところで水戸街道歩きをストップしていました。

このたび、令和の10連休にあたり、水戸街道を完歩したいという気になり、今日は土浦から石岡、明日は石岡から水戸という歩行計画を立てました。

土浦宿(土浦市)

土浦駅改札付近

土浦駅改札付近

土浦駅は大きくてきれいな駅です。改札付近には季節柄、鯉のぼりが吊るされていました。新しいお店がオープンしたみたいで、多数の花輪もありました。

土浦駅東口

土浦駅東口

土浦駅と霞ケ浦はすぐ近くです。今日の行程はあまり長くないので、東口に出て、霞ケ浦を眺めてから出発することにしました。
東口は、西口と比べると、落ち着いた感じです。

桜川河口付近

桜川河口付近

土浦港に出るつもりだったのに、桜川に出てしまったようです。遠くの方に、霞ケ浦らしきところが見えたので、よしとして、水戸街道に向かいます。

中央一丁目交差点

中央一丁目交差点

繁華街を抜け、中央一丁目の交差点に来ました。ここが今回の出発点です。
天気は曇りで、歩くには暑くなくて丁度いいです。

高安関の幟旗

高安関の幟旗

高安関は土浦の人でしたね。土浦ではあちらこちらで名前を見かけます。

歴史的建造物になりそうな砂糖店の建物

歴史的建造物になりそうな砂糖店の建物

歴史的建造物になりそうな石造りの立派な店構えです。砂糖店だそうです。

鉤の手?

鉤の手?

道がS字に曲がっています。ここは鉤の手(街道中の防御手段)に違いない。

土浦城北門跡を説明する柱

土浦城北門跡を説明する柱

曲がり角を曲がったら、説明用の柱があり、鉤の手ではなかったことが判明。
土浦城の北門跡で馬出(うまだし=城の出入り口の防御手段)だったとのこと。慶長8年(1603)と貞享3年(1686)に、2度にわたって築かれたので、全国に類を見ないS字になったとのことです。

茨城県立土浦第一高校の門

茨城県立土浦第一高校の門

坂を上ったところで県立土浦第一高校の立派な門を発見!
同校の旧本館校舎は国指定重要文化財でもあるらしいです。毎月第2土曜日に公開されているようです。

水戸街道を歩く団体さん

水戸街道を歩く団体さん

向こう側から歩いてくる7、8名の団体さんを発見!水戸街道を東京方面に歩いている方々のようです。どこから歩いて来たのでしょうか?神立(かんだつ)や高浜から水戸街道に出るだけで3km位あるので、あまり現実的ではありません。石岡からだとすると、6:30頃の出発でしょうか?そうだとすると、かなり気合が入っています。すれ違う時、挨拶をしました。

水戸街道の松並木

水戸街道の松並木

若松町交差点の一つ手前の信号を右に入り、日立金属ネオマテリアルの看板を過ぎたところで、水戸街道の松並木を発見!かなり立派な松並木で、東海道や甲州街道でもこれほどの松並木は1、2ヶ所しか残っていないのではないでしょうか。
おススメの場所ではありますが、車でないと行きづらいところです。

途中にあった板谷の一里塚は見逃してしまいました。

中貫宿(土浦市)

国道6号線を越えて中貫(なかぬき)宿に入りました。

中貫宿本陣

中貫宿本陣

立派な門構えのこのお屋敷は、中貫宿の本陣です。元治元年(1964年)に天狗党の焼き打ちで焼失後、すぐに再建されました。明治まであと4年という江戸時代末期の建物です。

水戸街道には、取手、中貫、稲吉にしか本陣が残っていないようで、貴重な一軒です。現在、住宅としても使われているとのことです。

ちなみに、取手を歩いた際、本陣の存在には全く気付きませんでした。もう少し、アピールが欲しかったなと思います。

稲吉宿(かすみがうら市)

貨車

貨車

ある会社の敷地に貨車が置いてありました。購入したてなのか、ピカピカです。物置にでも使うのでしょうか。ちょっと調べてみたところ、1両100万円もしないで買えるようなので、思いの他安いと思いました。

下稲吉一里塚

下稲吉一里塚

本日初めて一里塚(跡)を発見!

下稲吉の一里塚とのことですが、この土の盛り上がっているところが一里塚だったのでしょうか?説明板も無く、詳細は不明です。

稲富宿本陣の門と塀

稲富宿本陣の門と塀

中貫の本陣で紹介されていた稲富宿の本陣を発見!

稲富宿本陣

稲富宿本陣

門から見えるところを撮影させていただきました。屋根の瓦の形が特別に思えます。白壁は、戦争の時に目立たないように塗ったので汚れているのでしょうか?

かすみがうら市千代田庁舎脇の歩道橋

かすみがうら市千代田庁舎脇の歩道橋

かすみがうら市千代田庁舎の脇まで来たら、不思議な歩道橋を発見!この道は交通量が少ないのに歩道橋必要なの?と思ったら、右側の階段の脇には駐車場があるようです。

付近を見直したら、この水戸街道は切り通しみたい。江戸時代には既に作られたのでしょうか?結構大掛かりな土木工事だったと思います。

案内板が欲しい地点

案内板が欲しい地点

千代田石岡のICが近づいてきました。進みたい方向は、この国道6号線を渡った右側です。
このまま国道沿いの歩道を通った方がいいのか、それとも左の脇道から抜けられるのか、判断に迷います。案内板が欲しいなと思ったとき、郵便屋さんが国道下のトンネルを抜けて出てきたのが見えて、左の脇道を選ぶことができました。

千代田石岡IC付近

千代田石岡IC付近

ICは車のルートだけでも複雑な構成だなと思います。でも、ICを設計する人は、歩く人のことまで考えて設計するんですね。どこから手を付けて設計しているんでしょうか?

藤の花

藤の花

この時期、藤の花が至る所で綺麗です。至る所でといえば、キジの鳴き声が至る所で聞こえてきます。

サクラソウ

サクラソウ

サクラソウも鮮やかに咲いていました。

恋瀬川の手前に恋瀬橋ロードパークがあり、そこに、昭和6年に完成し、70年間使われていた旧恋瀬橋の親柱と欄干の一部が残されていました。金融恐慌や世界恐慌の時代に出来たので、控えめなデザインの橋だったのでしょうか。

府中宿(石岡市)

恋瀬橋から望む筑波山地

恋瀬橋から望む筑波山地

恋瀬橋で恋瀬川を渡ると石岡市になります。
西には山頂が2つある筑波山が見えます。そこから湯袋峠を経て、北方に、きのこ山、足尾山、丸山、加波山(かばさん=鉄塔右の一番高い山)と筑波山地が続いています。

天気はいつの間にか晴れました。

石岡のレトロな感じの商店街

石岡のレトロな感じの商店街

石岡市に入ると、レトロな感じの商店街がありました。でも、人影がまばらでちょっと寂しい感じです。食事をしたり、明朝の食料を調達しようと店を探しましたが、手ごろなお店が見当たりませんでした。

泉町交差点

泉町交差点

石岡の駅を一旦通り過ぎて東に曲がり、泉町の交差点を今日の終点としました。

ホテルグランマリアージュ

ホテルグランマリアージュ

石岡駅に引き返してコンビニで食料を買い、今日の宿であるホテルグランマリアージュに到着です。
GW中なので、宿泊先はあらかじめ予約していました。

散歩データ

コース:水戸街道 土浦宿~水戸街道 府中宿
距離:24.4km
時間:7h20m

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