今日は笹子峠越えの日。無事に越えられるか、ちょっと緊張します。
黒野田宿
笹子駅から歩き始めるとすぐに山が目の前に迫ってきます。天気は良いみたい.
笹子川も上流に近づき、だいぶ細くなってきました。
いよいよ笹子峠の標識が出てきました。英文では Sasagotoge Pass なんですね。
国道20号線から分かれて約300mで山道が始まります。
新田沢の砂防堰堤による滝です。人工的なものですが、すがすがしいです。
新田沢を左岸から右岸に渡るところで、いったん日影笹子線(山梨県道212号)に出ます。新笹子トンネルが1958年(昭和33年)に開通するまでは、ここが国道20号線でした。でも、車同士がすれ違うのも嫌なくらいの細さです。
再び山道になります。
木って斜面に垂直に出てきて、その後、重力に逆らって上に伸びるんですね。
水準点がありました。水準点は、メインの通りに沿って設置されます。
1925年(大正14年)埋標とありますから、その当時は、日影笹子線(県道212号)がなかったということですね。
標高は899.84m。ちょっと横にずらせば16cm高くなって900mなのに、そういうことは考慮されないんですね。水準点名も99号だから、もう少しで100なのに。
地形図にも出てこない川です。でも、しっかりとした橋がかかっています。
天然記念物「笹子峠の矢立のスギ」を発見!銘木だけあって、堂々としています。
昔、出陣するとき、矢をこの杉にうちたてて武運を祈ったところから命名されています。
何枚か撮影しましたが、全体を写すことはできませんでした。
木の中は洞(うろ)になっていることが心配ですが、これからも雄姿がいつまでも続いてほしいです。
なお、ここには、車ですぐ近くに来ることができるので、山道を長距離歩けない人でも見に来ることができます。
ここからも山道が続きます。ところどころ、特に川辺に差し掛かると、足元から何かしら警戒音が聞こえます。鳥なのかな。姿は見えません。
再び日影笹子線に出ると、正面突き当りの左にカーブするところに、白い綿毛が沢山飛んでいます。
ポプラかドロノキでしょうか。雪みたいです。綺麗な景色を独り占めして、ちょっと得した気分です。
旧笹子トンネルは向こう側が見えるくらい短いです。
峠を通るためには、このトンネルの右にある道を登ります。
クマが怖いので、持っていたICレコーダで、最大音量を立てながら登ることにしました。
恥をかくより、クマやイノシシに会いたくありません。
駒飼宿
笹子峠に到達!峠の標識は、方向表示板を兼ねていました。
峠を過ぎて振り返って撮影した写真です。鞍部であることが良く分かります。
ここを下ってきて、旧笹子トンネルの逆側に出ました。
日影笹子線を横切って、再度山道に入ります。すると、皮が剥がされた木が出現!これって、クマの仕業?それともシカの仕業?
いずれにしても、周りに誰もいないので、出てきてほしくないなぁ。
動物さえ出てこなければ、山道は気持ち良く歩けます。
笹子峠と麓の丁度中間あたりに桃の木茶屋跡を発見。
甲州街道の往来が盛んな頃に茶屋があったと書いてありますが、江戸時代でしょうか、それとも明治時代?そこのところ、重要だと思います。
日影笹子線に出てしばらくしたところで、道が崩落していました。
かんべんしてよー。通れなかったら笹子駅に戻るの?と一瞬思いましたが、歩行者は通してくれました。よかったよかった。
民家が見えてきたところあたりで、藤の花が咲いていました。松ぼっくり(?)が手前にあって何か変ですが。
駒飼宿では、綺麗に石垣が積まれていた場所がありました。昔はお城でも建っていたのでしょうか。
中央自動車道が見えてきました。無事、峠を越したようです。
国道20号線の寸前で、笹子峠の方を振り返るとこんな感じの道でした。
今日は、国道20号線を東に進み、甲斐大和から帰ります。
散歩データ
コース:JR中央線 笹子駅 → 黒野田宿 → 駒飼宿 → JR中央線 甲斐大和駅
距離:13.8km
時間:4h41m