高井戸公園(仮称)の一部は、2020年2月下旬に開園する予定です。
計画は2017年9月時点から変わっていなかったので、整備工事は順調なようです。
烏山川(目黒川の支流)を歩き切る
都合により、約一ヶ月間散歩をしていませんでした。
今日は、目黒川の支流である烏山川を歩き切りたいと思います。
降りた駅は千歳烏山駅。
駅の北に出て西に歩き、ホームが終わるころ、烏山川の暗渠と出会います。暗渠の上は自転車駐輪場になっていました。
上流側を見るとこのような感じです。行き止まりみたいに見えますが、続いています。
この緑道は、いろいろな花が咲いているので、今日もいくつか紹介したいと思います。
先ずは、ゼラニウム。花は綺麗ですが、葉を触った時のにおいは好きではありません。あなたは我慢できますか?
アガパンサスは、あちらこちらで咲いていました。和名はムラサキクンシランです。
まだ6月なのに、ハギが咲き始めています。秋の七草ですよねぇ。早すぎませんか?
サルビア・ガラニチカもあちらこちらで咲いていました。昔、サルビアって、赤の1種類しかなかったような気がします。小学校の通学路で、蜜を吸って帰ったものです。道草を食うという表現に近い行為です。以来、いろいろな種類が輸入されたのでしょうか?この花も蜜が吸えるんですかね。
国道20号線を歩道橋で渡ります。
渡った先の緑道もしっかり整備されていました。右側は畑です。
その畑の前に立て札があり、昔は水無川と呼ばれていて、烏山川の支流だったと書いてありました。蘆花恒春園のすぐ東側にある千歳清掃工場付近で烏山側の本流と合流していたそうです。なーんだ。ここは本流じゃないんですね。
でも、続きがあって、もともとの本流は、昭和39年の河川法改正の時に無名の川になってしまい、この水無川が烏山川となったとのことでした。やっぱり、ここが烏山川なんじゃん。
マーガレットコスモスには、ヤマトシジミがとまって蜜を吸っていました。
マーガレットコスモスはユリオプスデージーとよく似ています。葉で見分けたつもりですが、合っていますでしょうか。
シジミチョウは斑紋で見分けますが、やはり似ているチョウが沢山います。
この綺麗なユリは、ヘメロカリスだと思います。おしべが一般のユリより優しい感じがします。見栄えのする花ですが、ここでしか見かけませんでした。
ウキツリボクです。別名チロリアンランプ。配色と形が独特なブラジル原産の花です。
なぜか、ピントを合わせるのに苦労しました。カメラにとっても、見慣れない対象だったためでしょうか。
烏山川の最上流部は、送電鉄塔が数多く立っています。
このあたりの地名は、給田(きゅうでん)で、昔は田んぼが多かったのだと思います。でも、そろそろ漢字を変えて、給電に変えてもいいと思えるほどです。
地形図では、中央自動車道を前にした、このあたりで烏山川が途絶えます。よって、ここで烏山川を歩き終えたこととします。
高井戸公園に向かう
烏山川を歩き終えた地点が、高井戸公園の予定地に近かったので、進捗状況を見に行くことにしました
ペンタスが可愛く咲いています。
突然、大きな雑木林が姿を現しました。世田谷区は高級住宅街のイメージがあるので、びっくりです。ここは岩崎学生寮の敷地で、樹木は岩崎産業株式会社の創業者である岩崎與八郎の意向で植えられたそうです。
大きな会社があるなぁと思ったら、岩崎通信機株式会社でした。
昔、電電公社に黒電話を納めていた、電電ファミリーの会社です。オシロスコープという、電気波形を見る機械で有名です。大学時代に実験で使っていました。オシロスコープは、ダイヤルやスイッチが沢山付いていて、操作方法がよく分かりませんでした。でも、ダイヤルを適当に回していると、不思議なことに波形が出てくるので、それですませていました。
玉川上水が流れていました。
玉川上水は尾根筋を流れているはずですが、烏山川から登り坂を登った覚えがありません。
実際、烏山川の標高が約49mで、玉川上水の標高が約50mです。たかだか1mくらいしか違いません。そのくらいの微妙な高低差を見極めて、短期間で多摩川上水を通した昔の人の知恵は、本当に大したものだと思います。
現在の玉川上水の流れはちょろちょろですが、昔は満々と流れていたことでしょう。じゃないと、太宰治が(ry
高井戸公園の整備工事は順調?!
見覚えのある場所に来ました。高井戸公園予定地の西端です。
2年前からほとんど変わっていないように見えます。自分の想像では、もっとずっと整備が進んでいると思っていました。
道に沿って東に向かっても整備が進んだ気配がほとんどありません。公園整備をあきらめてしまったようにさえ思えます。
振動計と騒音計は新たに設置されていました。
さらに行くと、南側が開けてきました。南地区と称されるエリアです。
結構整備されて、大勢の人が遊んでいます。2年前は、埋蔵文化財の調査をしてからスケジュールを決めることになっていましたが、文化財が無くて、早く整備に着手できたのでしょうか。でも、木やベンチが見当たらず、広場を開放しているだけのようにも見えます。
再び北側を見ると、説明看板がありました。
高井戸公園(仮称)の一部(地図で示されていて、北地区の東側)の園地整備工事の完成は2020年2月下旬を予定していると書いてあります。もともと、平成30年度~平成31年度に計画されていたので、オンスケジュールです。おそらく、この看板は今年の3月以前に設置されたので、「令和」2年2月とは書けなかったのだと思います。
看板に書かれていることでもう一つ注目したのは、雨水貯留槽工2基という文字です。
雨が降った時に、すぐ北を流れる神田川の水位を急上昇させないための仕組みなのでしょうか。当初から埋めておかないと、後から工事するのは大変ですからね。
ちなみに、この看板設置場所あたりが南側からの入口になります。
こちらは暫定園路から見た工事の様子。
開園時には、園路が取り除かれて、芝の植えられた多目的広場になるはずです。
南地区の広場が気になるので、入口を探してみました。広場の北東の角にありました。
広場の名前は「遊び場110番」。平成27年8月8日から公園の一部が開園するまで暫定開放されるとのことです。ということは、前回、近くを通った時(2017年9月8日)に、既に開放されていようです。当時は気付きませんでした。
ということは、平成29年度に予定されていた、このエリアの埋蔵文化財の調査もまだなのでしょう。そうなると、このエリアが晴れて高井戸公園になるのは、まだしばらく時間がかかりそうです。
遊び場110番はこのような感じです。樹木は1本生えていました。
雨が降ってきてしまったので、富士見ヶ丘駅に逃げ込んで帰ってきました。
散歩データ
コース:京王京王線 千歳烏山駅 → 烏山川 → 高井戸公園工事現場 → 京王井の頭線 富士見ヶ丘駅
距離:6.6km
時間:1h46m