マラソンコースを「歩く」というのは、あまり格好いいタイトルではありませんが、まぁいいや。
一ケ月ほど前に、東京2020オリンピックのマラソンコースが発表されました。選手たちがどのような風景を目にしながら走るのか、気になりましたので、そのコースを歩いてみようと思います
マラソンコースは、大抵、同じルートを往復で走ります。ですので、復路も楽しめるように、常に道路の左側を通ることとし、進行方向に見えるものに注意を払いながら歩くことにしました。
今日の散歩では、新国立競技場を出た直後は、思いのほかアップダウンが多いことに驚きました。
信濃町~新国立競技場
信濃町駅から出発。昔から、近代的な駅ビルの観を呈している駅です。
神宮外苑は長蛇の列でした。乃木坂46真夏の全国ツアー2018に参加する方々のようです。
東京体育館を発見!マラソンコースは、この体育館と、左側に少し写っている建設中の新国立競技場の間を通ります。ただ、このまま真っ直ぐ歩いて行ってコースに出るより国立競技場の周囲を回ってからコースに出ることにしました。
何枚か写した写真の中で、この写真が、建設中の新国立競技場を一番広範囲に写すことができました。うーん、複雑な構造。
新国立競技場の西南の方向には VICTOR STUDIO があります。音響効果のためか、窓がありません。
新国立競技場~約6.5km地点
さぁ、いよいよ選手が外苑西通りに出てくるあたりにやってきました。
ここから先、国道20号線まで登り坂が続きます。
左手に新宿御苑が出現しました。樹木が豊かです。
アジサイの葉の中にある立て札に、伝 沖田総司逝去の地と書かれていました。ここに、植木屋平五郎の屋敷があり、そこで療養していたそうです。
その立て札にもう一つ興味深いことが書いてありました。
「この場所には、旧玉川上水の余水吐(よすいばき)(渋谷川と呼ばれる)に池尻橋がかかっていた」とのことです。
昨年の秋に、渋谷川に沿って歩いたので、懐かしく思うとともに、旧玉川上水が水源の1つであるという認識を新たにしました。
また、池尻橋については過去形で書いてありますが、渋谷川は現存するともしないとも書いてありません。暗渠になって今でもあるのかな?
- Disaster relief wells 1
- Disaster relief wells 2
- Disaster relief wells 3
そんなことを思いながら歩いていたら、内藤町大京町のバス停横の井戸を皮切りとして、2分毎に都合3つの災害時協力井戸を発見!少なくともバス停脇の井戸は水が良く出ました。これらの井戸は渋谷川関連の水なのでしょうかそれとも地下水なのでしょうか?
最後の井戸から2分後に国道20号線に到達。ここは尾根筋を通る旧甲州街道でもあり、旧玉川上水のルートとほぼ同じでもあります。
国道20号を越えると急に下り坂になります。ペース調整が難しそうです。
富久町西の交差点に向かって少し登り、交差点を右折して靖国通りに入ると再度下り坂です。本当にアップダウンが多いです。
20km/hも出ていれば、かなり急な坂道に感じれられると思います。足への負担もかなりありそうです。
成女学園の正門前には、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の旧居跡とありました。ここで怪談話などをまとめていたのでしょうか。「小泉八雲舊居跡」の碑があるようなことも記載されていましたが、見つかりませんでした。
ようやく坂が一段落すると、見えてきたのは防衛省の無線鉄塔です。威厳があるので、海外の選手にかなりの心理的プレッシャーを与えるかもしれません?!
曙橋を過ぎると、中央大学市ヶ谷キャンパスが現れます。防衛省に隣接しているんですね。
防衛省の高い壁が続いたあと、正門が現れます。
事前予約し、写真付き身分証を提示すると、平日に見学ができることが掲示板に書いてありました。見学場所は、記念館、儀仗(ぎじょう)広場、厚生棟などだそうです。今度予約申請してみようかな。
靖国通りは市谷見附の交差点で右へ曲がっていきます。直進する道は外堀通りで、そちらを進みます。
ここからしばらくは中央線と並行した道で、アップダウンもほとんどありません。
東京理科大学の前にモニュメントを発見!「坊ちゃんの塔」だそうです。夏目漱石の「坊ちゃん」の主人公が東京物理学校(理科大の前身)を卒業した教師であることに由来しています。ただ、これをみて坊ちゃんとすぐに結び付けられる人はそう多くはないと思います。
神楽坂です。いつも賑わっています。
神楽坂まつりの横断幕がかかっていて、ほおずき市が7月25日、26日、阿波踊りが7月27日、28日に行われると書いてありました。いつもよりさらに賑わいそうですね。
飯田橋の五差路の歩道橋に登ると方向がよく分からなくなります。
でも、今回は、高速が向かう方向に行けば良いみたいです。
後楽橋交差点の歩道橋。小学生時代、後楽園に行くときにワクワクしながらこの橋を渡ったことを久しぶりに思い出しました。
マラソンのコースは水道橋の交差点を右折して白山通りに入ります。
江戸名所図会によれば、水道橋の名前の由来は、橋自体の名前でなくて、神田川の少し下流にかけ樋があったことに由来するそうです。
駅前なので、今日の散歩はここまでにしました。
マラソンコースとしては、およそ6.5km地点です。
散歩データ
コース:JR中央線 信濃町駅 → 新国立競技場 → 6.5km地点 → JR中央線 水道橋駅
距離:8.6km
時間:2h9m