露場をご存知ですか?気温、湿度、気圧、降水量、感雨、積雪の深さを観測する場所です。
皇居周辺を散歩していたら、たまたま行き当たりました。
皇居内にはポストがある
皇居の南半分は、旧甲州街道に沿って歩いたことがあります。今日は、北半分を歩こうと思いました。
東京駅丸の内北口の改札を出ると、綺麗な天井がありました。お上りさんを装って、写真を撮ってみました。実際、お上りさんなんですが。。。
そのまま外に出て、駅舎を撮影。観光客が大勢います。
東京駅を背にして皇居に向かい、和田蔵門を通って内堀に突き当たると、そこに桔梗門があります。絵になる門ですね。
ただ、門のところの石垣は成形された石が隙間なく積まれているのに、一段奥の石垣は隙間があいていて、忍者なら登れそうです。隙間なく積まなかったのはコスト的な理由でしょうか。
いったん内堀通りに戻り、堀に沿って進みます。
このあたりは、皇居の北東。鬼門なので柳が植えられています。
大手門が開いていて、ここから皇居内に入れそうです。
皇居に沿って歩く計画を止めて、皇居の中を見学させていただくことにしました。
カバンの中身チェックの行列に並びます。
料金は無料ですが、入園票を渡されます。表は日本語、裏は英語です。
入るとすぐに、ポストがありました。どんな消印が押されるか気になります。今度来るときは郵便物を持参します。
百人番所の建物がありました。甲賀組、伊賀組、根来(ねごろ)組、二十五騎組という4組の鉄砲百人組が勤務していたとのことです。
ちょんまげを結った与力や同心が今にも出てきそうな雰囲気で感慨深いものがあります。
お土産を売っている建物です。
菊の御紋が入ったお土産が販売されていました。
ここは何の跡だと思いますか?
大奥跡ですよ、大奥跡!
目を閉じて、いにしえの華やかな情景をしばし思い浮かべてしまいました。
和製ピラミッドかと思ったら、天守台でした。ただ、幕府が不要と判断したため、1659年に築かれたこの天守台には天守が建てられることがありませんでした。その頃には反抗勢力がいなくなっていたためでしょうか。それともコストがかかりすぎると判断したためでしょうか。
桃華楽堂(とうかがくどう)は、香淳皇后の還暦を記念して建てられた音楽堂だそうです。
入園票をお返しして、北桔橋門から皇居を出ました。松の大廊下跡は見忘れちゃったな。
北の丸公園で露場を発見
近くの駅を探したところ、九段下駅が見つかったので、北の丸公園を通って帰ることにしました。
科学技術館は、なかなか来ることがなく、小さい頃、最も憧れていた科学博物館です。今までに2回くらいしか入ったことがありません。そのうちの1回は、燃料電池の実験をしていました。20年以上前の話だなぁ。その時は、酸素と水素が、あれよあれよという間に消費されるので、実用になるものかと思っていたら、現在は車が作られるほどになったので、驚きです。
西側に公園内の歩道が見えたので、歩道を歩くことにしました。そうしたら、露場を発見!
初めは単なる立ち入り禁止区域かと思いました。
でも、近づいてみると気象観測用の測定器が並んでいました。
感雨器は、一番上の円錐状の面に電極が取り付けてあり、雨粒で電極間をショートさせることで雨を検知します。
転倒ます型雨量計は、内部に「ししおどし」のような仕掛けがあり、その仕掛けが倒れる回数で雨量を測ります。
電気式温度計は、測温抵抗体という、温度で抵抗値が変化する素子の抵抗値を測ることで温度を測定します。電気式湿度計は、湿度によって容量値が変わるコンデンサの容量又は湿度によって抵抗値が変わる素子の抵抗を測ることで湿度を測定します。
積雪計(レーザ式)は、雪面にレーザ光を発射し、その光が戻ってくるまでの時間で積雪量を測定しています。
北の丸公園からは田安門を抜けて出てきました。その田安門方向を振り向いて写した写真です。
滝のように見えるのは、千鳥ヶ淵の水が牛ヶ淵に流れ込む水路だと思います。こんなに落差があるんですね。
散歩データ
コース:JR東海道線 東京駅 → 皇居 → 北の丸公園 → 東京メトロ東西線 九段下駅
距離:4.1km
時間:1h16m
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