瀧廉太郎作曲、武島羽衣作詞の「花」は、隅田川を題材にしています。
桜が見ごろになったので、「花」が生まれた風景を確かめに行くことにしました。
都電の停留所は長蛇の列
隅田川は前回、岩淵水門から豊島橋まで歩いていたので、その続きを歩きます。
都電に乗りたくなったので、町屋から小台(おだい)まで乗り、そこから歩くことにしました。
町屋では、長蛇の列。それはそうです。王子の飛鳥山の桜が見頃ですからね。
こんなことなら王子から乗れば良かったとか、東に一駅歩いて荒川七丁目から乗った方が早いかとか思っている間に荒川車庫前行が来て、大勢の人を尻目に都電に乗り込みました。
小台でも長蛇の列です。この分だと、王子近くは通勤電車なみに超満員になりそうです。
小台から北に向かいます。小台橋で一旦隅田川を横切り、荒川の堤防に突き当たるまで進みました。
見晴らしの良い堤防の上を歩きたいのに、どの階段も封鎖されていました。この階段も下にカラーコーンが置かれ、上はガードがわざわざ設けられています。交通事故防止のためなのでしょうか。
隅田川は右岸の方が桜が多い?
都道307号線を左折し、豊島橋に出ました。ここから隅田川沿いを歩きます。
左側にコンクリートのプラントが出現。昔、隅田川を使って原料などを運ぶためにここに工場を建設したのでしょうか。ちなみに、現在は積み下ろし用の設備はなく、トラックで輸送しているようです。
本日初めてまとまった数の桜の木に出会いました。みやぎ水再生センターの桜です。
続いて、小台公園付近の桜です。
隅田川の対岸にあらかわ遊園が見えました。桜の木がたくさんあります。あの観覧車からはどんな眺めになるのか、乗ってみたいです。
実は先ほど通った小台橋。隅田川の橋って、様々な種類があるって聞いたことがありますが、上流は下路アーチ橋ばかりです。他の種類の橋も見たいなぁ。
日暮里・舎人ライナーの足立小台の駅を過ぎて少し行ったあたりの対岸にも桜が沢山見えます。都立尾久の原公園でしょうか。左岸より、右岸の方が桜が沢山植えてあるようですね。向こう岸を歩けばよかったなぁ。
尾竹橋通り付近は、千住桜木という住所ということもあって、何本か咲いていました。
帝京科学大学の文字が見えました。お化け煙突の輪切りも見えます。
足元を見ると、ミニ干潟がありました。水鳥が何かをついばんでいました。ゴカイでもいるのでしょうか。なぜか、ハトもいました。
対岸に桜の木が沢山見えるところがまたありました。アクロシティというビッグコミュニティのようです。
今度は湿地タイプの水辺が出現。エコトーンという名前がついていました。ゆっくり歩きながら生き物を探してみましたが、鳥も魚も見つけることができませんでした。
隅田川旧防潮堤を発見
エコトーンからほどなく行ったところに隅田川旧防潮堤を発見!
現在稼働中のスーパー堤防が平成29年3月に完成したため、旧防潮堤は役目を終えました。しかし、第風や豪雨から周辺地域を守ってきた旧防潮堤を後世に伝えるため、保存してあるとのことです。
過去の潮位として、伊勢湾台風の時の海抜3.89mが記してありました。でも、この値は愛知県での潮位で、隅田川で観測されたわけではなさそうです。隅田川での最高潮位は、コンクリートと石垣状の境目に示された海抜2.42m(昭和54年20号台風)のようです。かなりの余裕があるので、少し安心できますね。
堤防は、上が薄く、下が厚くできているんですね。水圧を受けるので、当たり前といえば当たり前ですが。
千住大橋も間近という所で、ちょっと面白い写真が撮れました。
見える橋の用途が違うことがその理由です。手前から、東京電力送電橋、千住水道管、千住大橋です。でも、みんな同じようなアーチ橋ですね。
初めて千住大橋の旧橋を渡りました。
常磐線と日比谷線の間の道を南千住に向かって歩きます。ここの桜が今日の散歩では一番きれいでした。
散歩データ
コース:東京都交通局都電荒川線 小台停留所 → 隅田川 → JR常磐線 南千住駅
距離:12.0km
時間:3h1m
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